能勢町予防接種情報提供サービス

平成29年 第21週〜A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、腸管出血性大腸菌感染症〜

2017年06月02日

平成29年・21週(5月22日~5月28日)

【定点把握感染症】
「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 増加」
第 21 週は前週比 8.5%増の 3,480 例の報告があった。報告の第 1 位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、手足口病、咽頭結膜熱、突発性発しんの順で、上位 5 疾患の定点あたり報告数はそれぞれ8.1、3.6、2.3、1.1、0.6 であった。
感染性胃腸炎は前週比 4%増の 1,628 例で、南河内 13.9、泉州 13.7、中河内 10.5 の順である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は前週比 15%増の 722 例で、泉州 6.0、中河内 5.0、南河内 4.3、大阪市南部・三島 3.5 であった。
手足口病は 10%増の 454 例で、中河内 4.0、北河内 3.5、大阪市南部 3.2 と続く。
咽頭結膜熱は 40%増の223 例で、大阪市南部 2.2、三島 1.7、大阪市東部・北河内 1.5 であった。

【全数把握感染症】
~腸管出血性大腸菌感染症~
食肉・食材の十分な加熱処理、調理器具の十分な洗浄や手洗いの励行などにより、食中毒の予防を徹底することが重要です

腸管出血性大腸菌感染症の原因菌は、ベロ毒素を産生する大腸菌で、代表的なものは O(オー)157、O26、O111 がある。汚染飲食物を介する経口感染がほとんどで、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群を起こす。
3-5 日の潜伏期をおいて、激しい腹痛を伴う頻回の水様便の後に、血便となる(出血性大腸炎)。発熱は軽度で、多くは 37 ℃台である。
患者の 6〜7%では、発症数日後から 2 週間以内に、重症の溶血性尿毒症症候群が発症する場合がある。治療は、安静、水分の補給、抗菌薬、乳酸菌製剤の投与である。

【大阪府感染症情報センターより参照】
(平成29年6月1日更新)

≪戻る