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平成29年 第30週~ RS ウイルス感染症 ~ 流行が例年より早く始まる

2017年08月04日

平成29年・30週(7月24日~7月30日)

【定点把握感染症】
「RSウイルス感染症 増加」
第 30 週は前週比 5.8%減の 4,263 例の報告があった。
報告の第 1 位は手足口病で以下、感染性胃腸炎、ヘルパンギーナ、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、RSウイルス感染症の順で、上位 5 疾患の定点あたり報告数はそれぞれ 9.3、4.4、2.1、1.7、1.4 である。
手足口病は前週比 22%減の 1,858 例となり、南河内 12.2、大阪市西部 11.7、北河内 10.9、中河内 10.6、泉州 10.0 であった。
感染性胃腸炎は 14%増の 884 例で、南河内・中河内 7.1、北河内 6.2 の順である。
ヘルパンギーナは 9%増の 421 例で、大阪市北部 3.9、大阪市西部 3.5、三島 3.4 であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は 7%減の 344 例で、三島 3.0、泉州 2.3、中河内 2.1 である。
RSウイルス感染症は 48%増の 282 例で、大阪市北部 3.1、北河内 2.7、南河内 1.9 であり、全ブロックで増加した。

【全数把握感染症】
〜バンコマイシン耐性腸球菌感染症 〜
バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)は、バンコマイシンに耐性を獲得した腸球菌である。
術後患者や感染防御機能の低下した患者では腹膜炎、術創感染症、肺炎、敗血症などの感染症を引き起こす場合があるため、集中治療室や外科治療ユニットなど易感染者を治療する部門で問題となっており、臨床的、疫学的に重要な薬剤耐性菌である。
VRE による術創感染症や腹膜炎などの治療は、抗菌薬の投与とともに感染巣の洗浄やドレナージなどを適宜組み合わせて行う。


【大阪府感染症情報センターより参照】
(平成29年8月3日更新)

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