2017年11月10日

平成29年 44週(10月30日~11月5日)

【定点把握感染症】
「感染性胃腸炎 やや減少」
第 44 週は前週比 4.1%減の 1,781 例の報告があった。
報告の第 1 位は感染性胃腸炎で以下、A 群溶血性レンサ
球菌咽頭炎、RS ウイルス感染症、手足口病、水痘の順で、上位 5 疾患の定点あたり報告数はそれぞれ 3.3、1.8、1.3、0.7、0.5 であった。
・感染性胃腸炎は前週比 4%減の 664 例で、南河内 5.9、中河内 4.5、北河内 4.4、泉州 3.8 の順となっている。
・A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎は 10%増の 352 例で、南河内・大阪市西部・大阪市北部 2.8、中河内 2.2 である。
・RS ウイルス感染症は 17%減の 254 例で、泉州 2.3、南河内 1.9、北河内 1.5、堺市・大阪市西部 1.4 であった。
・手足口病は 4%減の 140 例で、北河内・三島・大阪市南部 1.1、大阪市北部 0.9 であった。
・水痘は 23%増の 96 例で、大阪市北部 1.2、南河内 0.8、北河内 0.7、三島 0.6 であった。

【全数把握感染症】
「レジオネラ症」
国内の梅毒の感染者は、2010 年より増加傾向にあり、2017 年の報告数はすでに 2016 年を上回った。
感染症法が施行された 1999 年以降、最も多く報告されている。梅毒は、性行為・オーラルセックスにより、生殖器、口、肛門の皮膚や粘膜の微細な傷口から菌が体内に侵入し感染する。
また、妊娠時に胎児が胎盤を介して感染し、「先天梅毒」になることがある。
梅毒は、適切な抗生物質の服用で治癒が期待できる。


【大阪府感染症情報センターより参照】
(平成29年11月9日更新)