2017年09月22日
平成29年 37週(9月11日~9月17日)
【定点把握感染症】
「RS ウイルス感染症 今後も注意を」
第 37 週は前週とほぼ変わらず、2,384 例の報告があった。
報告の第1位は RS ウイルス感染症で以下、感染性胃腸炎、A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎、手足口病、ヘルパンギーナの順で、上位 5 疾患の定点あたり報告数はそれぞれ 3.7、3.4、1.5、1.2、0.5 である。
・RS ウイルス感染症は前週比 2%増の 746 例で、南河内 6.3、大阪市西部 5.2、大阪市北部 4.8 であった。
流行状態は継続している。2 歳までの報告数が 651 例(87%)と大半を占めている。例年は秋頃から増加が始まるため、今後も注意が必要である。
・感染性胃腸炎は前週比 9%増の 683 例で、中河内・南河内 5.3、泉州 4.1、北河内 3.7 の順である。
・A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎は前週比 4%減の 308 例で、中河内 2.2、豊能 2.1、大阪市南部 1.7 の順となっている。
・手足口病は前週比 15%減の 232 例で、南河内 2.7、大阪市西部 1.5、大阪市南部・堺市 1.4 の順であった。
・ヘルパンギーナは 14%減の 106 例で、北河内 1.3、大阪市北部 1.1、大阪市西部 0.7 の順であった。
【全数把握感染症】
~梅 毒~
全国・大阪府の梅毒の感染者は、2010 年より増加傾向にあり、2017 年は 2016 年を上回る勢いで報告されている。
感染症法が施行された 1999 年以降、同時期としては最も多く報告されている。
梅毒は、性行為・オーラルセックスにより、生殖器、口、肛門の皮膚や粘膜の微細な傷口から菌が体内に侵入し感染する。
また、妊娠時に胎児が胎盤を介して感染し、「先天梅毒」になることがある。梅毒は、適切な抗生物質の服用で治癒が期待できる。
【大阪府感染症情報センターより参照】
(平成29年9月21日更新)