2017年11月02日
平成29年 43週(10月23日~10月29日)
【定点把握感染症】
「感染性胃腸炎 増加」
第 43 週は前週比 9.8%増の 1,857 例の報告があった。報告の第 1 位は感染性胃腸炎で以下、A 群溶血性レ
ンサ球菌咽頭炎、RS ウイルス感染症、手足口病、突発性発しんの順で、上位 5 疾患の定点あたり報告数はそ
れぞれ 3.5、1.6、1.5、0.7、0.4 であった。
・感染性胃腸炎は前週比 14%増の 695 例で、南河内 5.5、北河内 4.9、泉州 4.5、中河内 4.2 の順である。
・A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎は 2%増の 321 例で、豊能・南河内 2.8、中河内 2.3、大阪市西部 1.7 であった。
・RS ウイルス感染症は 15%増の 306 例で、泉州 2.1、三島 1.9、北河内 1.7、豊能・中河内 1.6 である。
・手足口病は 7%増の 146 例で、大阪市北部 1.2、北河内 1.0、三島・南河内・中河内・大阪市西部 0.8 であった。
【全数把握感染症】
「レジオネラ症」
レジオネラ症は、レジオネラ・ニューモフィラ(Legionella pneumophila)を代表とするレジオネラ属菌による細菌感染症である。
土壌や水環境に、普遍的に存在する菌である。
人工環境(噴水等の水景施設、ビル屋上に立つ冷却塔、ジャグジー、加湿器等)や循環水を利用した風呂から発生したレジオネラ属菌を含むエアロゾルを吸入することで感染する。
ヒト-ヒト感染はない。健常者も罹患するが、細胞性免疫機能が低下している、乳幼児、高齢者など抵抗力の弱い人、喫煙者、大酒家は重篤化する可能性が高い。
【大阪府感染症情報センターより参照】
(平成29年11月2日更新)