2017年08月25日

平成29年 32・33週(8月14日~8月20日)

【定点把握感染症】
「RS ウイルス感染症 増加」
第 32 週と第 33 週をあわせて報告する。
報告の解釈には祝日(山の日)や盆休みによる診療実日数と診療機関の減少を考慮する必要がある。
第 32 週は前週比 37.1%減の 2,262 例の報告があった。
報告の第 1 位は手足口病で以下、感染性胃腸炎、RS ウイルス感染症、ヘルパンギーナ、A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎の順で、
上位 5 疾患の定点あたり報告数はそれぞれ 3.7、2.6、1.7、1.2、0.9 であった。
第 33 週は前週比 3.4%減の 2,184 例の報告があった。
報告の第 1 位は感染性胃腸炎で以下、RS ウイルス感染症、手足口病、A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナの順で、上位 5 疾患の定点あたり報告数はそれぞれ 2.7、2.5、2.5、0.9、0.8 であった。
感染性胃腸炎は前週比 3%増の 540 例で、泉州 4.5、大阪市北部・北河内 3.9 の順である。
RS ウイルス感染症は前週比 43%増の 495 例で、大阪市北部 5.2、大阪市西部 4.9、南河内 4.5 であった。
年齢別患者発生数をみると、1 歳の報告が 202 例あり、約 41%を占めた。
手足口病は前週比 33%減の 493 例で、南河内 5.3、大阪市北部 3.9、大阪市西部 3.8 の順である。

【全数把握感染症】
~ 腸管出血性大腸菌感染症 ~ 食肉・食材の十分な加熱処理、調理器具の十分な洗浄や手洗いの励行などにより、食中毒や感染拡大の予防を徹底することが重要です
腸管出血性大腸菌感染症の原因菌は、ベロ毒素を産生する大腸菌で、代表的なものは O(オー)157、O26、O111 がある。
汚染飲食物を介する経口感染がほとんどで、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群を起こす場合がある。3-5 日の潜伏期をおいて、激
しい腹痛を伴う頻回の水様便の後に、血便となる(出血性大腸炎)。
発熱は軽度で、多くは 37 ℃台である。有症者の 6-7%では、発症数日後から 2 週間以内に、重症の溶血性尿毒症症候群を発症する。

【大阪府感染症情報センターより参照】
(平成29年8月24日更新)