2017年09月15日
平成29年 36週(9月4日~9月10日)
【定点把握感染症】
「RS ウイルス感染症 流行続く」
第 36 週は前週比 11.1%減の 2,382 例の報告があった。
報告の第1位は RS ウイルス感染症で以下、感染性胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、手足口病、ヘルパンギーナの順で、上位 5 疾患の定点あたり報告数はそれぞれ 3.6、3.1、1.6、1.4、0.6 であった。
・RS ウイルス感染症は前週比 7%減の 728 例で、南河内 6.9、大阪市北部 6.3、大阪市西部 5.6 であった。
前週よりやや減少したものの、流行状態は継続している。2 歳までの報告数が 635 例(87%)と大半を占めている。
・感染性胃腸炎は前週比 16%減の 629 例で、中河内 5.4、泉州 5.1、南河内 4.9 の順である。
・A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎は前週比 29%増の 321 例で、豊能 2.3、大阪市東部 2.2、大阪市西部・北河内・中河内・南河内 1.8 の順となっている。
・手足口病は前週比 26%減の 272 例で、南河内 3.8、大阪市西部・中河内共に 1.7 の順であった。
・ヘルパンギーナは 32%減の 123 例で、南河内 1.2、北河内・大阪市北部共に 1.1 の順であった。
【全数把握感染症】
~腸管出血性大腸菌感染症 ~
腸管出血性大腸菌感染症の原因菌は、ベロ毒素を産生する大腸菌で、代表的なものは O(オー)157、O26、O111 がある。
汚染飲食物を介する経口感染がほとんどで、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群を起こす場合がある。
3-5 日の潜伏期をおいて、激しい腹痛を伴う頻回の水様便の後に、血便となる(出血性大腸炎)。
発熱は軽度で、多くは 37 ℃台である。
有症者の 6-7%では、発症数日後から 2週間以内に、重症の溶血性尿毒症症候群を発症する。
【大阪府感染症情報センターより参照】
(平成29年9月14日更新)