2017年08月10日
平成29年・31週(7月31日~8月6日)
【定点把握感染症】
「RSウイルス感染症 さらに増加」
第 31 週は前週比 15.6%減の 3,597 例の報告があった。
報告の第 1 位は手足口病で以下、感染性胃腸炎、RSウイルス感染症、ヘルパンギーナ、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の順で、上位 5疾患の定点あたり報告数はそれぞれ 6.8、3.7、2.0、1.9、1.4 である。
手足口病は前週比 26%減の 1,366 例となり、大阪市西部 11.7、南河内 11.6、大阪市北部 8.7、中河内 8.1、大阪市南部 7.1 であった。
減少傾向を示しているが、依然警報レベルを超え、流行が持続している。
感染性胃腸炎は 15%減の 747 例で、南河内 6.8、中河内 6.2、北河内 5.0 の順である。
RSウイルス感染症は 42%増の 400 例で、大阪市北部 5.0、北河内 3.9、大阪市西部 2.4 であり、豊能・南河内以外の全ブロックで増加した。
ヘルパンギーナは 8%減の 386 例で、大阪市北部 3.6、北河内 3.0、大阪市西部 2.3 であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は 20%減の 275 例で、三島 2.4、豊能 2.3、大阪市西部 1.8 であった。
【全数把握感染症】
〜梅毒 〜
国内の梅毒の感染者は、2010 年より増加傾向にあり、2017 年は 2016 年を上回る勢いで報告されている。
感染症法が施行された 1999 年以降、最も多く報告されている。
梅毒は、性行為・オーラルセックスにより、生殖器、口、肛門の皮膚や粘膜の微細な傷口から菌が体内に侵入し感染する。
また、妊娠時に胎児が胎盤を介して感染し、「先天梅毒」になることがある。
梅毒は、適切な抗生物質の服用で治癒が期待できる。
【大阪府感染症情報センターより参照】
(平成29年8月10日更新)