2017年09月01日

平成29年 34週(8月21日~8月27日)

【定点把握感染症】
「RS ウイルス感染症 増加つづく」
第 34 週は前週比 9.4%増の 2,390 例の報告があった。
報告の第1位は感染性胃腸炎で以下、RS ウイルス感染症、手足口病、A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナの順で、上位 5 疾患の定点あたり報告数はそれぞれ 3.3、2.7、2.2、1.3、0.9 であった。
感染性胃腸炎は前週比 21%増の 655 例で、中河内 5.3、泉州 4.3、南河内 4.0 の順である。
RS ウイルス感染症は前週比 8%増の 534 例で、南河内 4.6、大阪市西部・北部 3.6 であった。
0 歳205 例、1 歳 203 例で、2 歳未満が 76%をしめ、低年齢に多いのが特徴である。
手足口病は前週比 11%減の 438 例で、南河内 5.2、大阪市西部 3.6、大阪市南部 2.7 の順である。
A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎は 33%増の 251 例で、豊能・大阪市西部 1.8、泉州 1.7 であった。
ヘルパンギーナは 12%増の 183 例で、中河内 1.9、北河内 1.3、大阪市西部 1.2 の順であった。

【全数把握感染症】
~アメーバ赤痢 ~
ア メ ー バ 赤 痢 は 、 原 虫 で あ る 赤 痢 ア メ − バ(Entamoeba histolytica)を病原体とする感染症である。
世界で、約 5 億人が感染し、毎年約 4-7 万人が死亡している。
発展途上国への渡航者によくみられる感染症だが、国内では男性同性愛者間での感染が多い。
感染経路として、汚染された飲食物による経口感染や性的接触による感染がある。大腸粘膜面に潰瘍性病変を形成し、粘血便を主体とする赤痢アメ−バ性大腸炎を発症させる
大腸炎症例 のうち5%ほどが腸管外病変を形成し、大部分は肝膿瘍である。

【大阪府感染症情報センターより参照】
(平成29年8月31日更新)