2017年11月28日

平成29年 46週(11月13日~11月19日)

【定点把握感染症】
「感染性胃腸炎 微増」
第 46 週は前週比 2.9%減の 2,045 例の報告があった。
報告の第 1 位は感染性胃腸炎で以下、A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎、RS ウイルス感染症、手足口病、咽頭結膜熱の順で、上位 5 疾患の定点あたり報告数はそれぞれ 4.4、2.2、1.1、0.6、0.5 であった。
感染性胃腸炎は前週比4%増の885例で、南河内7.0、中河内 6.9、泉州 6.1、三島 5.5、北河内5.0 の順である。
A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎は 4%減の 431 例で、南河内 3.4、豊能 2.8、三島 2.5、堺市 2.4、大阪市西部 2.3であった。
RS ウイルス感染症は 19%減の 217 例で、大阪市西部 2.1、南河内・泉州 2.0、北河内 1.2 と続く。
手足口病は 15%増の 123 例で、6 ブロックで増加した。
インフルエンザは前週比 52%増の 147 例で、定点あたり 0.5 であるが、増加している。北河内 1.0 であった。

【全数把握感染症】
~ア メ ー バ 赤 痢~
アメーバ赤痢は、原虫である赤痢アメ−バ(Entamoebahistolytica)を病原体とする感染症である。
世界で、約5億人が感染し、毎年約 4-7 万人が死亡している。
発展途上国への渡航者によくみられる感染症だが、国内では男性同性愛者間での感染が多い。
感染経路として、汚染された飲食物による経口感染や性的接触による感染がある。
大腸粘膜面に潰瘍性病変を形成し、粘血便を主体とする赤痢アメ−バ性大腸炎を発症させる。
大腸炎症例 のうち5%ほどが腸管外病変を形成し、大部分は肝膿瘍である。


【大阪府感染症情報センターより参照】
(平成29年11月24日更新)