2017年09月11日
平成29年 35週(8月28日~9月3日)
【定点把握感染症】
「RS ウイルス感染症 第 1 位に」
第 35 週は前週比 12.1%増の 2,680 例の報告があった。
報告の第1位は RS ウイルス感染症で以下、感染性胃腸炎、手足口病、A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナの順で、上位 5 疾患の定点あたり報告数はそれぞれ 3.9、3.7、1.8、1.2、0.9 であった。
・RS ウイルス感染症は前週比 46%増の 782 例で、南河内 8.8、大阪市西部 7.3、大阪市北部 6.0 であった。
全ブロックで増加し、流行が拡大している。0 歳 209 例、1 歳 320 例で、2 歳未満が 68%を占め、低年齢に多い。
・感染性胃腸炎は前週比 14%増の 745 例で、南河内 6.7、中河内 5.3、泉州 5.0 の順である。
・手足口病は前週比 16%減の 369 例で、南河内 4.0、北河内 2.4、大阪市南部 2.3 の順であった。
・A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎は前週とほぼ同数の 249 例で、豊能・南河内 1.9、中河内 1.7 である。
・ヘルパンギーナは前週とほぼ同数の 182 例で、大阪市北部 1.9、北河内 1.7、大阪市西部 1.5 の順であった。
【全数把握感染症】
~カルバぺネム耐性腸内細菌科細菌感染症 ~
カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)感染症は、カルバペネム系抗菌薬および広域β-ラクタム系抗菌薬に対して耐性を示す大腸菌や肺炎桿菌などの腸内細菌科細菌による感染症の総称である
広域β-ラクタム系抗菌薬以外に、他の抗菌薬にも耐性であること、カルバペネム耐性遺伝子がプラスミドの伝達により複数の菌種に拡散していくことから、臨床的、疫学的に重要な薬剤耐性菌である。
米国では、この 10 年間に、CRE の菌種全般の検出数は、4 倍に増加しており、国際的に発生動向が注視されている。
【大阪府感染症情報センターより参照】
(平成29年9月7日更新)