2017年11月17日

平成29年 45週(11月6日~11月12日)

【定点把握感染症】
「感染性胃腸炎 増加」
第 45 週は前週比 18.2%増の 2,105 例の報告があった。
報告の第 1 位は感染性胃腸炎で以下、A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎、RS ウイルス感染症、手足口病、水痘の順で、上位 5 疾患の定点あたり報告数はそれぞれ 4.3、2.3、1.3、0.5、0.5 であった。
・感染性胃腸炎は前週比 28%増の 852 例で、中河内 6.5、南河内 6.4、泉州 5.7、北河内 5.2 の順となっている。
・A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎は 28%増の 451 例で、南河内 3.6、豊能 3.2、中河内 2.8 であった。
・RS ウイルス感染症は 6%増の 268 例で、泉州 2.2、南河内 1.9、大阪市北部 1.8、堺市・北河内 1.6 である。
・手足口病は 24%減の 107 例で、北河内・南河内 0.9、三島 0.8、泉州・中河内 0.7 であった。
・水痘は 9%増の 105 例で、南河内 0.9、大阪市西部・北河内 0.8 である。

【全数把握感染症】
~侵襲性肺炎球菌感染症~ 第 45 週までの累積報告数は、過去 4 年間で最多です
侵襲性肺炎球菌感染症は、感染症法上、肺炎球菌( Streptococcus pneumoniae ) による感染症のうち、この菌が髄液又は血液等の無菌部位から検出された感染症のことをいう。
髄膜炎、菌血症を伴う肺炎、敗血症などが特に問題とされており、小児および高齢者を中心に患者報告がある。抗菌薬が有効であるが、近年薬剤耐性菌も多く報告されている。
侵襲性肺炎球菌感染症の予防にはワクチンの接種が有効である。


【大阪府感染症情報センターより参照】
(平成29年11月16日更新)